2013/04/15

発達障害児の理解

 普段、積極的に発達障害児に関わることはないのだけど、それでも大学の相談室に関わっていれば、特に親面接という形で発達障害児の支援に携わることがある。あまり他で見かけることのない理解を私は時々持つので、そんなことについて少しだけ。

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2008/06/02

街中でクライエントに会う

 ずっと昔に会っていたクライエントに街中でばったり会った。何となく目がいって、お互いに振り返りながらすれ違って振り向いてやっと相手が誰かを認識するといったふうだった。挨拶をして、少しだけ言葉を交わして、そのまま別れた。

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2007/07/18

反省

 心理療法において話を聞くということは、日常生活において話を聞くということとはずいぶん隔たりがあると思う。語られていることを聞きながら、その語り口に注意を払い、語られていることの背景と語られていないことに思いを馳せるからだろう。今はあまり言われなくなったけれども、「心理に出来ることなんて話を聞くことだけ」と言われていた頃があった。そしてそこにこそ心理士の専門性もあった。知識や技術の総体として話を聞くということに現れる専門性を私は今でも大事なことだと思っている。臨床から離れてしばらくすると、この話を聞く、という作業が本当にできなくなる。それは臨床家として恥ずかしいことだと自分で思う。

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2007/07/04

過去、here and now、AAI

 現代の対象関係論は、少なくともある時期の自我心理学が行っていたような過去の再構成というものを心理療法の主眼にはおいていない。むしろその焦点は面接場面における関係に当てられ、過去の体験ではなくhere and nowの体験が取り扱われている。こうした傾向は面接の中で起こることの全ては転移であるという考えが広まり、今生きているその体験を取り扱うことが人格の統合へとつながるという考えが広まるにつれて強くなり、その結果今では幼少期に何があったのかについては触れることなく面接が進められることもある。

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2007/03/09

病院において心理療法をすること

 つなでさんのところで心理療法が心理臨床の核なのではないかといったエントリが上がってた。私も基本的にはそれに賛成している。私たちが心の機微については、あるいはその襞に触れることについて本当に理解できるのは、心理療法、しかも数10回を超える心理療法の経過の中だけだろう。それ以外の様々の臨床心理学的援助がその重要性を失うものではないとしても、一人の個人に深く関わるということから学べる心についての理解は他の方法では得られないものだろうからだ。ただ、これが大学院生の研修(これは必ずしもつなでさんが書かれていることではありません)ということになると話は違ってくる。これを核とすることについて気になることがないでもないのだ。

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2007/02/08

認知療法と短期力動的心理療法(2)

Svarberg, M., Stiles, T. C., & Seltzer, M. H. (2004) Randomized, Controlled trail of the effectiveness of short-term dynamic psychotherapy and cognitive therapy for cluster C personality disorders. American Journal of Psychiatry, 161, 810-817.

前回のエントリ
 →認知療法と短期力動的心理療法(1)

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2006/12/29

認知療法と短期力動的心理療法(1)

Svarberg, Stiles, & Seltzer (2004) Randomized, Controlled trail of the effectiveness of short-term dynamic psychotherapy and cognitive therapy for cluster C personality disorders. American Journal of Psychiatry, 161, 810-817.

クラスターC(回避性・依存性・強迫性・受動攻撃性人格障害)への心理療法
統制された心理療法の効果検証が不十分
 先行研究 Winstonら(1994) 2つの力動的心理療法40セッション
 本研究 Winstonらを拡大 認知療法との比較
  おそらくはじめてのランダマイズされ統制された比較

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2006/12/02

マニュアル

 psy-pubさんのところで、マニュアルについて話が上がっていたので、比較的短絡的に反応。その昔前田重治先生が心理療法を学ぶにはまずは「型」を身に付けるところから始めるといい、ということをおっしゃっていたのを思い出した。マニュアルではなく「型」。芸能好きの前田先生らしい表現だと思う。

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2006/09/30

心の風邪としてのうつ病

 心療内科の先生が大学院の集中講義で来られて、その先生を囲んでの飲み会があった。心療内科という領域は近いようでいてこれまで縁のない世界だったので話に加われるだろうかという心配もあったけれども、うつ病の話など共通して関心のある話題も出てきたのでいろいろな話をすることができた。その中である程度うつが軽快すると患者さんは薬をやめたがる、という話があり、「少しはうつの受け止め方も変わってきたけど、まだそうでもない面もあるな」ということをその先生は言っておられた。

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2006/09/12

人格障害の心理療法の効果研究

Leichsenring, F., & Leibing, E. (2003) The effectiveness of psychodynamic therapy and cognitve behavior therapy in the treatment of personality disorders: A meta-analysis. American Journal of Psychiatry, 160, 1223-1232.

Svartberg, M., Stiles, T. C., & Seltzer, M. H. (2004) Randomized, controlled trial of the effectiveness of shor-term dynamic psychotherapy and cognitive therapy for cluster C personality disorders. American Journal of Psychiatry, 161, 810-187.

 どちらも人格障害の(短期)力動的心理療法と認知(行動)療法の効果を比較した研究で、上のものがメタ分析、下のものが単一の研究。

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