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2009/10/29

attachmentという雑誌

 以前に人からお土産でもらった「Attachemnt」という雑誌がある。数年前から発行された定期刊行物のようなのだけど、これまで検索に引っかかったことがなかった。どのような雑誌なのか分からないので、ちょっと調べてみた。

 サイトはこちら(リンク)。どうやら学術的な雑誌ではなく専門家のための雑誌ということで、臨床的な研究、詩、個人的な経験、本や映画、展示会のレビューなどを投稿することもできるようだ。愛着や心理療法、精神分析などの検索をした時にほとんど目に入ることがなかったのは、こうした内容のためかもしれない。日本で言えば「臨床心理学」などの雑誌に近いのかもしれないけど、あちらの方がまだ学術的な体裁を取っており、少なくとも詩や映画、展示会のレビューなどは見たことがない。
 ちなみに副題というか、雑誌に付せられるこういうものを何と呼ぶのか分からないのだけど、Attachmentという雑誌名とともにNew Directions in Psychotherapy and Relational Psychoanalysisとも記されている。relational psychoanalysisとは日本語では関係性精神分析などと訳される数年前に他界したMitchellを代表とする現代精神分析の学派の1つになるのだと思うけど、そうした学派と愛着理論とはアメリカでは近しいところで働いているのだろうか(relationalな精神分析はアメリカの精神分析なので)。

 愛着理論と精神分析の間に立って仕事をしている臨床家や研究者にはFonagyのようにイギリスの精神分析家もいるけれども、彼はもともとがA. Freudのもとにいた人だし、その意味では自我心理学を出自としており、対象関係論やクライン派からすればよりアメリカよりであると言える。精神分析家ではないが、Lyons-Ruthなども確かアメリカだったと思うし、脳神経学者(なのかな?)のShoreとかもアメリカの人だ。精神分析の近接領域と仕事をする人、近接領域の人と仕事をする精神分析はアメリカに多いのだろうと前から思っていたけれども、このエントリのような雑誌を見るにつけやはりそうなのかなと思う。
 まあ、愛着理論に見られる現実の重視を考えるにそうなるだろうなとは思うけど。

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