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2009/01/14

AAI報告

 AAI Round 3を提出してから2ヶ月弱、大学にMain & Hesseから手紙が届いていて、封を切ると信頼性試験に合格したとの通知が入っていた。

 後から知ったのだが、同じ合格にも3分類(F、Ds、E)での合格と、これにUを加えた4分類での合格とがあるらしく、私が手にしたのは後者のものだった。私と同じタイミングでこれを取った人が日本にいるのかどうかは知らないが、もしそういう人がいれば今ごろホッと胸をなで下ろしているだろう。何せこれで再び外国へAAIの研修に出かけてなくてすむのだし、1回につき10本という逐語録のスコアリングをしなくてすむのだから。
 とはいっても、これからは研究のためにAAIを使っていくことになり、どういう研究計画を立てるにせよ自分の責任と能力で持って愛着分類を進めていかなければいけないことになるわけで、逐語録を読まなくて良いという話ではないのだけど。これから主に読んでいくのは日本語になるだろうし、それは当然英語の逐語録をコーディングしてスコアリングしていくのとは違う感触を得ることになるだろうし、その意味ではこれからまた新しい出発ということに間違いはないだろう。

 一緒に入っていた手紙には毎回スコアリング上の注意点が書かれているのだが、それだけではない愛着関連のちょっとした情報があって、今回のものにはHandbook of Attachmentの新版が出るとの情報があった。その中にMain & Hesseが書いたAAIの章があって、これからは以前のHesseのものではなくこの新しい版の章をAAIについて触れる時の参照として欲しい旨、記されていて、AAIについて論文の中で言及する可能性のある人は知っておくといいかもしれない。
 それと「Clinical Applications of the Adult Attachment Interview」という本が出ました、という案内もあって、これは別に最近出た本というわけでもないのだけど、AAIを研究ではなく臨床場面でどのように使っていくのかという方向へこれから進んでいく、ということがここに示されているのかもしれないと思ったりした。もともとAAI自体が半臨床的な面接として位置づけられていることもあって、AAIに現れた種々の情報を臨床現場でどう活かせるのかということはこの辺りの人たちがずっとやりたかったことなのかもしれない。

 合格の感慨にふけりながら、そうして手紙に目を通していた。これからAAIを実施して、日本語でのスコアリングを行い、研究に用いていくことになると思うが、それと同時に愛着研究に関わる者としてStrange Situationの分類も覚えていきたいし、何よりそもそもの目標であったreflective functionのスコアリングにも取り組んでみたい。何だか資格マニアのような格好になっているけれども、どれもお互いに関連のある、出来るだけ早いうちに取っておきたい資格ではあるので、来年度の時間と研究費の使い方をちょっと考えてみたいと思う。
 AAIとその資格取得についてはまた別のエントリでまとめたいが、ひとまずはご報告まで。

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コメント

おめでとうございます。
研究楽しみにしています。

投稿: usako | 2009/01/17 14:17

>usakoさん

 どうもありがとうございます。実際のところAAIで面接をする、というところも大変なのですけどね。

投稿: nocte | 2009/01/21 02:05

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