相関分析
先日卒論の発表会があった。統計を教えている実験系の先生と合同で発表会を行ったのだが、その時のコメントがなるほどなと思ったので。
学生の中には、多分一定の割合でいるのだろうけど、一生懸命頭を悩ませて研究計画を練って、研究をするのだけど、どうにもうまく考えがまとまらなかったり、説明がすっきりしない学生がいて、今回私のゼミにもそういう人がいた。それでもデータを取って、もともとの仮説に添って重回帰分析までさせてみたのだけれども、発表当日、その先生から、「もっと単純に相関分析をきちんとやったほうが、いいんじゃない」ということを言われた。
なるほど、そうかもしれないな、と思ったのだが、その学生とデータを整えて、基礎統計量を出して、始めに全変数を使ってとりあえずということでざっと相関を出したときには、その結果をうまく整理することができなかった。なので、重回帰分析まで持っていって、偏相関の形になったほうが注目する変数が絞れていいのかもしれない、と思って分析を進めたのだけれども、もともとがうまく自分の考えを整理できない学生なので、そうして分析として一段階あげてしまうと、結果が表面上まとまっているように見えても頭の中ではやっぱり整理がつかないようなのだ。
もちろん、そこでうまく整理できなければ、理想的にはもう一度調査をやり直してみる、というのも手なのだけれども、変数の整理、研究デザインの整理に手間取って、頭を悩ませての調査の実施だったので、それをもう一度というのもなかなか難しい。心理学の専門家を育てるなら、それもありかもしれないけど、そうでもない現状で、そこまで求められないときに、出てきた現実の最初の1歩に踏みとどまっておくことは、確かに大事なことだろうなと思う。
あまり無理をして多変量解析に持ち込むよりも、そうした学生は、統計の授業で最初に習うような分析やデータ処理にじっくりと取り組んでいったほうがいいのかもしれない、と思い直した出来事だった。
学生指導という領域も、学ぶべきことが多い。
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