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2007/12/31

年末

 今年も後数10分で終わりになります。この1年間、見に来てくださってありがとうございます。

 今年はこれまでの医療領域とは異なる刑務所でのカウンセリングにも足を踏み入れて、それまで考えても見なかった世界のありように驚くことが多かったように思います。思えばWinnicottもBowlbyも非行少年たちの臨床をずっと取り扱ってきていて、今なら彼らが言おうとしていたことが前よりももう少し分かる気がします。
 空想だけでは世界は成り立たないわけです。でも、そこにどんな現実があろうとも、それもまた空想の中に織り込まれていくわけです。人が生きる過程で紡いでいかれる絢を、あるいは襞を、私たちは取り扱っていくのだと、そんなふうに考えています。

 1線を越えてしまうことと1線でとどまることは、多分妄想分裂ポジションだけでは説明できないのでしょう。多分、そろそろその先の議論を始めないといけないのではないでしょうか。そんなことを思いながら、かといってその先が見えるわけではないことにもどかしさを感じたりして、そうして年の瀬を迎えています。

 無事に4年生も卒論を提出できました。精神科での仕事も始めて、臨床の感覚が戻っても来ました。思った以上に研究が進まなくて困っているものの、これから空くであろう時間を研究に割いて、それからAAIの信頼性テストにも取り組まなければなりません。
 やることがいろいろあるというのは、暇を持て余すことよりはずっとましなように思います。
 「退屈さには神でさえ舌を巻く」

 来年もまた細々と続けていくブログになるとは思いますが、よろしくお願いします。

 みなさんも、良いお年を迎えられますように。

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