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2007/08/11

AAIの試験

 この前アメリカに行って研修を受けてきたAAIの資格試験(reliability testというけれども)がこれから1年半にわたってあることは前に書いた。その第1回目の試験期間が始まっている。もちろんマニュアルもインタビューも全部英語なわけで、なんだかちょっとダメっぽい感じがしている。まだ試験問題の分析は始めてなくて、練習問題をしている最中なのだけど、英語のニュアンスが分からなくて、分析が難しい。

 ニュアンスって感覚的なものだと思うけど、基本的には、でも英語って情報としてしか頭に入ってこないので感覚的に読むことができない。流し読みをするとなんとなく愛着分類としてはこれかなと思うところがあっても、1行1行をコーディングしていくとだんだん混乱してくる。
 例えば今書いた文章で
「ニュアンスって感覚的なものだと思うんだけど、基本的には、でも英語って情報としてしか頭に入ってこないので」
の中の「基本的には」はその前の文章に係る、言ってみれば倒置法的使用になると思うけど、英語でこれを読んでいると前に係るのか後ろに係るのかが分からなくなってしまう。
「ニュアンスって基本的には感覚的なものだと思うんだけど」
なのか
「でも基本的には英語って」
なのか考えて嵌まってしまう。そんな感じ。

 普通の論文ならそんなことはあまりないけれども、なにせインタビューの逐語録なので何かを言いかけてやめていたり、それで別のことを言い始めたり、例えばIで始まった文章の主語がカンマの後でheに変わって受動態が能動態になっていたり、それが挿入なのか言い直しなのか分からなかったりして悩ましい。それがmetacognitionの現れなのか、idealizationなのか、vaguenessなのか判断しなければいけなくて大変。

 逐語でこの難しさなので、そうしたニュアンスをリアルタイムに感じていかなければならない心理療法ではなおさらのこと、困難になるだろう。表情や声の調子だけからは個人の内的世界を理解するのに十分とは言えない。
 いつか留学をして精神分析のトレーニングを受けたいと考えているのだけれども、先は長そうだ。

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