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2006/10/26

心を心として理解すること

 私たちが接近し理解しようとする心は、定まった形を持っていない。シュレディンガーの猫のように、それに接するまでは確率論的な存在でしかなく、それに接してしまえばその影響によって同定される。私たちの関わりによって心は姿を変え、純粋な心に触れることはできない。
 それでも心はそこに存在していると私たちは強く主張する。

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2006/10/22

クリティカルシンキング—研究論文篇

 アメリカの臨床心理学者が書いた、心理学論文を批判的に読むための本。2部に分かれていて、1部はクリティカルな読み方に必要な観点を整理し、2部は創作論文を通じてクリティカルな読みを実践している。

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2006/10/12

縦断研究における分析手法

 研究の方法について考えながら、何かヒントになるものはあるだろうかと手元のパーソナリティ研究をめくった。そこには縦断研究における構造方程式モデリング、別名共分散構造モデル、いわゆるSEMの利用を解説した特集があった。1つめの岡林による論文では、交差遅延効果モデル、および同時効果モデルの説明と潜在成長曲線分析の説明があり、2つめの高比良らによる論文でも、交差遅延効果モデル(ここでは交差遅れ効果モデルと訳されていた)、および同時効果モデルの解説と実例があった。

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2006/10/08

入眠の困難

 先日、修士課程1年生の論文中間発表会があり、そこで睡眠障害の研究をしている人の発表があった。そこでは規則正しい睡眠をとるための睡眠指導というものに焦点が当てられていたが、うつ病というものが広く知れ渡っている現在では、それに伴って不眠や入眠の困難ということも意識される問題として浮かび上がっているように思う。研究自体は生体リズムを整える方向での発表だったけれども、こうした問題にはもちろん、心理的な要因も関わっている。

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2006/10/06

Rの使い方メモ2

 Rを使っていると、なぜ統計の人たちがこれを使うことを好むのかが分かる気がする。手作りのような感覚がもたらされるのだ。SPSSであれば、例えばメニューから分散分析を選択すれば必要な手続きは自動で行われるが、Rでは分散の等質性の検定も、多重比較も行われない。分散分析によってなされるのは、本当に分散分析の部分だけだ。そもそも、分散分析を行ってから多重比較を行うという手続きは、検定の多重性の問題に引っかかるために行うべきではないという人もいて、本来的には両者はセットではない。Rはそれを正しく別物として扱っているのだ。

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