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2006/09/17

心理臨床学会

 心理臨床学会に参加してきた。毎年見るものが減ってきている感じがするのだが、去年くらいから様々な心理療法の学派をわりと等しく取り上げるようになったせいもあるのだろう。自分の好みが偏ってきているのだ。しかし、見るものが減っているのはそれだけではなく、どう考えても研究の水準に満足できなくなっているのもあるように思う。

 特に今回私が見に行った中で顕著だったのが、愛着の研究で、研究計画にしても、愛着理論への理解にしても、あまりにも考えていることが浅く、残念ながら同じ研究者として交流する気がなくなってしまった。言うほど私だって立派な研究が出来ているわけではないし、臨床の研究ではどうしてもサンプル数も少なくなりがちだ。それにしても統計的検討が意味をなさない形はまずいし、なぜ愛着を持ち出すかにも確固としたこだわりが感じられないのだ。今回見に行った事例研究は絞ったせいもあるのだろうが、面白い話題が提供されていた。しかし、この実証的研究の粗末さはある意味、臨床の危機でもあると思う。

 残念ながらそれが日本の臨床心理学の現状なのだろう。

 同じ轍を踏まないように、クリニカルシンキングシリーズを買ってみようかと思う。

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