トップページ | 2006年10月 »

2006/09/30

心の風邪としてのうつ病

 心療内科の先生が大学院の集中講義で来られて、その先生を囲んでの飲み会があった。心療内科という領域は近いようでいてこれまで縁のない世界だったので話に加われるだろうかという心配もあったけれども、うつ病の話など共通して関心のある話題も出てきたのでいろいろな話をすることができた。その中である程度うつが軽快すると患者さんは薬をやめたがる、という話があり、「少しはうつの受け止め方も変わってきたけど、まだそうでもない面もあるな」ということをその先生は言っておられた。

続きを読む "心の風邪としてのうつ病"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/27

クラスカル・ウォリス検定後の多重比較

 Rを使ってクラスカル・ウォリス検定、および多重比較を行ったというエントリーを書いたところ、ロテ職人さんから、クラスカル・ウォリス検定で有意差が出た時の多重比較はマン・ホイットニーのU検定でやるのではないかとコメントをいただいた。正直、こんな世界の隅っこでやっているブログが発掘されるとは思っていなかったので驚いたが、どうやらリンクまでしていただいているようで。とにかくよく分かっていないノンパラを少し勉強してみた。

続きを読む "クラスカル・ウォリス検定後の多重比較"

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2006/09/24

地味な研究

リンク: NET EYE プロの視点

 成果主義ということの1つの、そして決定的な欠点は、目に見える成果でなければ評価されないというところにある。リンク先のコラムは原子力発電所の問題から、基盤となる基礎的な研究がこれまでも、そして今現在も軽視されていることへの危惧を表わしているが、それは科学の分野に限らず、人文学の分野でも起きていることのように思える。

続きを読む "地味な研究"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/21

てんかん発作と心因性(ヒステリー性)発作

リンク:
しゅう兄さんの臨床心理士的生活- てんかん発作と心因発作の見分け方-

 てんかん発作と心因発作の違いについて、心因発作の場合にはほとんどの人が目を閉じるらしく、それが鑑別に使えるとの知見が出ているらしい。

続きを読む "てんかん発作と心因性(ヒステリー性)発作"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

Rの使い方メモ

 前回のエントリーに引き続き統計関連のエントリーだが、今手元にあるSPSSではクラスカル・ウォリス検定を行った後の多重比較を行うことが出来ない。そのため、何か別の手だてを考える必要が生じ、結局Rに行き着いた。しかし、これはコマンドを書くことで分析を実行し、なおかつ分析を行うにはその行いたい分析の手続きを記述したソースファイルを自分でRに読み込ませなければならない。
 そこまでの理解力はないとも思ったが、他にMacで使える有力な統計プログラムがなく、これ以外に方法がないのであればやってみるしかないのだろう。

続きを読む "Rの使い方メモ"

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006/09/20

クラスカル・ウォリス検定

 普段あまり使わない統計の手法についてはすぐに忘れてしまうのでメモ。
 クラスカル・ウォリス検定は、ノンパラメトリックな分散分析といえる。

続きを読む "クラスカル・ウォリス検定"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/17

心理臨床学会

 心理臨床学会に参加してきた。毎年見るものが減ってきている感じがするのだが、去年くらいから様々な心理療法の学派をわりと等しく取り上げるようになったせいもあるのだろう。自分の好みが偏ってきているのだ。しかし、見るものが減っているのはそれだけではなく、どう考えても研究の水準に満足できなくなっているのもあるように思う。

続きを読む "心理臨床学会"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/12

人格障害の心理療法の効果研究

Leichsenring, F., & Leibing, E. (2003) The effectiveness of psychodynamic therapy and cognitve behavior therapy in the treatment of personality disorders: A meta-analysis. American Journal of Psychiatry, 160, 1223-1232.

Svartberg, M., Stiles, T. C., & Seltzer, M. H. (2004) Randomized, controlled trial of the effectiveness of shor-term dynamic psychotherapy and cognitive therapy for cluster C personality disorders. American Journal of Psychiatry, 161, 810-187.

 どちらも人格障害の(短期)力動的心理療法と認知(行動)療法の効果を比較した研究で、上のものがメタ分析、下のものが単一の研究。

続きを読む "人格障害の心理療法の効果研究"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/11

攻撃性の発達的理解

Fonagy, P. (2003) Towards a developmental understanding of violence. British journal of Psychiatry, 183, 190-192.

○幼少期〜思春期までの長期研究によると身体的攻撃のピークは生後2年目
 その後は人によって異なる軌道
→攻撃性がどのように獲得されるかではなく、おそらく生まれた時から存在
  暴力はむしろ通常の発達過程の失敗を示すもの

続きを読む "攻撃性の発達的理解"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/09

私説 対象関係論的心理療法入門

松木邦裕著 「私説 対象関係論的心理療法入門」 金剛出版

 対象関係論にもとづいた心理療法の進め方について、部屋の設定から、治療者の態度、見立て、治療経過の理解、中断や終結までを、こまやかに解説している。もともとは臨床心理学誌での連載であったのをまとめた本。

続きを読む "私説 対象関係論的心理療法入門"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/09/07

あいさつ

 ネットで臨床について語ることには、随分迷いがあった。今でも迷いはある。
 心理療法とは、私にとっては個人的な営みであり、それについて語ることもまた個人的な営みだと思っている。エビデンスの求められる現在の風潮にあって、精神分析的な心理療法の提供するものは実体の見えない、理解しにくいものであるかもしれない。その議論は複雑で時に脆弱で、特に暴力的で、多くの場合空想的にも見えるだろう。数値で示されたデータの前では吹けば飛ぶような頼りないものでしかないかもしれない。けれども私はそれが心のありようを反映してのものであると思っているし、だからこそ大切に守らなければいけないのだと考えている。

続きを読む "あいさつ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップページ | 2006年10月 »